歯医者が教えるインプラント治療の安全性のホント
2017/9/11
インプラント治療は今や世界に普及し、近頃はテレビでも紹介されるなど標準的な治療となっています。
しかし一方でインプラント治療には外科手術も必要なため、治療を受ける患者さまには少なからず不安に思うことがあるのではないでしょうか。
ここではインプラント治療の安全性について、歯医者からの目線でご紹介したいと思います。
手術の成功に対する不安
治療を受けられる患者さまで特に不安になるのが、「手術は成功するか?痛くないか?」ということだと思います。
インプラント治療には歯科医師の専門的な知識と技術が必要となるため、誰でも簡単に治療できるという訳ではありません。
特に上顎の骨はとても薄く、人によっては1mmしかない場合もあります。
その薄い箇所にそのままインプラントを打つと上顎洞と呼ばれる空洞を突き破ってしまうため、上顎洞を持ち上げたところに増骨材で骨の厚みを持たせ、インプラントを埋入する必要があるのです。
またこのサイナスリフトは比較的難易度の高い手術となっているため、経験豊富な歯科医師が治療をすることが適切であると考えます。
(サイナスリフトの手術例)
その他にもインプラント埋入時に血管や神経を圧迫すると麻痺が残る可能性もあるため、信頼のおける高い技術力を持った歯科医師を選ぶことが重要です。
手術中の痛みはありません
当然のことですが、麻酔が効いているため手術の痛みを感じることはありません。
麻酔を注射する際にチクッとした痛みはありますが、痛みを我慢しながら手術をするということはありません。もちろん麻酔の効きが悪ければすぐに麻酔を追加することになります。
実際に患者さまからは「思ったほど痛くなかった」と言われることもあり、骨に穴を空けるという手術のため「痛そう」というイメージが先行しがちですが、実際には痛みはほぼないというのが現状です。
手術後に麻酔が切れてくると2~3日痛みを伴う場合がありますが、大部分はチクチクとした軽いものになります。
このように痛みを感じた場合は、歯医者より処方される痛み止めの薬を飲んで、痛みを和らげましょう。
インプラント治療を成功させるためには
インプラント治療を失敗させないために重要なこととして、次の3点が考えられます。
①事前の検査(レントゲンやCT等)が綿密におこなわれている
②局所的でなく、お口の中全体を考えた治療計画を立ててくれる
③イプラント治療後の定期メンテナンスがしっかりしている
また歯科医師と周辺の機材以外にも、それをアシストする優秀なスタッフがいることがとても重要な要因であると考えます。優秀なスタッフがいることで、術者である歯科医師はストレスなくスムーズに治療を進めることができます。
また、ご自身が納得のいくまで色んな歯科医師の意見を聞いてみるのも良いかもしれません。
誠意と責任を持って治療にあたる歯科医師を選ぶことが大切です。
まとめ
インプラント治療は骨に穴を空ける治療のため、安全性や痛みについて不安に感じておられる方が大勢いらっしゃいます。
今や世界中に普及したインプラント治療の成功率は90%以上ともいわれ、外科手術の中では比較的安全性の高い手術といえます。
インプラントは歯を失った箇所を補うのにとても有効な治療法ではありますが、自分の体に穴を空け、また費用もかかる治療になりますので、信頼のおける歯医者のもと治療をおこなうことをお勧めします。
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