インプラントをしなくて良い歯を作る予防の知識
2020/10/5
これまで多くの勉強会に参加して知識のアップデートを行ってきました。そして、虫歯、歯周病、入れ歯、インプラント等多くの分野で色々な先生に教えていただきました。
しかしこれらは全て、虫歯になった後、歯周病になった後、歯が抜けた後の治療に関しての内容です。
勿論、歯の病気にかかってしまった場合に良い材料を使って、良い治療を受けて長持ちさせることも重要ですが、一番は歯の病気にかからないことです。
しかし残念ながら、日本における『歯医者』のイメージは「歯が悪くなったら行く」という考え方がまだまだ一般的です。
一方アメリカでの『歯医者』とは、「歯が悪くなる前に予防しに行くところ」と考える方が多くいます。また、アメリカでは綺麗な歯をステータスと考えられています。実際アメリカの俳優、スポーツ選手、歌手などテレビで見ていると皆、白くて綺麗な歯をしています。比べて日本の芸能人はどうでしょうか?お笑い芸人の中には歯並びが悪いことで逆にお仕事をもらえるなんて話も、、、
こういったことが原因とは断言できませんが、日本人の予防や歯に対する意識はまだまだ低いと思います。
トヨタ関連部品健康保険組合が行なった調査によると、生涯医療費は歯で決まると報告されています。
この調査は2009年に組合員とその家族の医療費と受診歴を分析、歯科医院で年に2回定期検診に通っている人602人を対象に総医療費を調べたところ48歳までは歯科医院に通院している分医療費が高くなったのですが、49歳以降では医療費が下がりそこからどんどん差が広がっていくと結果が出ました。
つまり、定期的に歯科医院でケアを受ける人の方が生涯医療費が安くなるのです。
虫歯がひどくなり、噛めない状況が続くと必要な栄養が取れず体力が低下したり免疫力が落ちたりすることで病気になりやすくなります。また歯周病に関しても、全身の病気との関連が指摘されており、糖尿病や循環器疾患を悪化させるリスクがあります。
多くの人は、年をとると自然に病気にかかりやすくなって衰えて行くと思いがちですが、歯を綺麗に保ち、しっかり噛むことができれば、病気にかかるリスクは必ず減らせます。そのため、かかりつけの歯医者を見つけて悪いところは治し、定期検診を受けることが全身の健康への第1歩だと考えます。
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